
写真撮影の強い味方!手ブレ補正
写真の出来栄えを左右する大きな要因の一つに、手ぶれがあります。せっかくの素敵な景色や人物も、ぶれてしまっては台無しです。そこで活躍するのが「手ぶれ補正」という技術です。手ぶれ補正とは、カメラの揺れを軽減し、鮮明な写真を撮るための技術のことを指します。
手ぶれは、シャッターが開いている間にカメラが動いてしまうことで起こります。特に、暗い場所でシャッタースピードが遅くなる場合や、遠くの被写体を大きく写すために望遠レンズを使う場合に発生しやすくなります。また、長時間の露光が必要な夜景撮影などでも、手ぶれは大きな問題となります。このような状況で、手ぶれ補正は威力を発揮します。
手ぶれ補正には、大きく分けて二つの方式があります。一つは、カメラ本体に補正機構を内蔵した「ボディ内手ぶれ補正」です。この方式は、カメラ内部のセンサーを動かすことで手ぶれを打ち消します。もう一つは、レンズに補正機構を内蔵した「レンズ内手ぶれ補正」です。こちらは、レンズ内のレンズ群を動かすことで補正を行います。例えば、ニコンではこのレンズ内手ぶれ補正機構を搭載したレンズを「VRレンズ」と呼んでいます。「VR」とは「Vibration Reduction(振動軽減)」の略称です。
手ぶれ補正機構を使うことで、手持ち撮影でも安定した写真が撮れるようになります。三脚が持ち込めない場所や、とっさにシャッターチャンスが訪れた時でも、クリアで美しい写真を撮影できるというわけです。手ぶれ補正は、写真の初心者から上級者まで、誰もが気軽に高画質の写真を楽しむための、強力な味方と言えるでしょう。