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レンズ

イメージサークルの理解

カメラのレンズを通して見える景色は、実は四角ではなく丸い形をしています。まるで、丸い筒を覗いているかのように、レンズは周りの景色を切り取ります。このレンズが捉えた光は、カメラの中で像を作る部品(フィルムカメラの場合はフィルム)に、同じく丸い形で投影されます。この丸い像のことを「像の丸」と呼びます。この「像の丸」の大きさは、レンズによって様々です。まるで、色々な大きさの丸い窓から景色を覗いているようなものです。使うカメラの、像を作る部品の大きさに対して、「像の丸」が十分に大きくなければ、写真の隅の方が暗くなったり、像が歪んでしまったりします。ちょうど、小さな窓から広い景色を覗こうとすると、全部は見渡せないのと同じです。逆に、「像の丸」が大きすぎても、レンズが大きくなって重くなってしまうため、持ち運びが大変になります。ですから、使うカメラに合った大きさの「像の丸」を持つレンズを選ぶことが大切です。カメラの像を作る部品の大きさにぴったり合った「像の丸」を持つレンズを使えば、写真の隅々まで明るく、歪みのない、美しい写真を撮ることができます。ちょうど、ちょうど良い大きさの窓から景色を眺めるように、レンズを通して世界を綺麗に切り取ることができるのです。レンズを選ぶ際には、この「像の丸」の大きさをよく確認しましょう。カメラとの相性を考えて、最適なレンズを選ぶことで、より一層、写真の楽しみが広がります。
技術

色の恒常性:環境光と色の見え方の関係

私たちの目は、周りの明るさが変わっても、物の色を同じように見ることができる素晴らしい能力を持っています。これを色の恒常性と言います。この能力のおかげで、私たちは普段、物の色を認識する際に、照明による影響を意識することはありません。例えば、晴れた日の屋外で赤いリンゴを見たとしましょう。太陽の光は白っぽく、リンゴに反射した光も白っぽい成分を含んでいます。しかし、私たちの目はリンゴを「赤い」と認識します。次に、同じリンゴを白熱灯のついた室内で見てみましょう。白熱灯の光はオレンジ色っぽく、リンゴに反射した光もオレンジ色がかって見えます。しかしそれでも、私たちの目はリンゴを「赤い」と認識するのです。もし色の恒常性がなかったら、世界はどう見えるでしょうか? 夕焼け時、空が赤く染まると、白い紙も赤く見えてしまうでしょう。曇り空の下では、すべての物が青みがかって見えるはずです。屋内では、使っている照明の種類によって、物の色が全く違って見えてしまうでしょう。このような世界では、物の色を正しく認識することは非常に困難になり、日常生活に大きな支障が出てしまうでしょう。では、私たちの目はどのようにして色の恒常性を実現しているのでしょうか? それは、脳が周囲の照明環境を自動的に判断し、その影響を差し引いて物の色を認識しているからです。例えば、白熱灯の光の下では、赤いリンゴはオレンジ色っぽく見えます。しかし、脳は照明がオレンジ色っぽいことを認識し、その分を差し引いて「赤い」と判断します。この複雑な処理のおかげで、私たちはどんな照明の下でも物の本来の色を認識することができるのです。色の恒常性は、私たちが周りの世界を理解し、快適に生活するために欠かせない、驚くべき能力と言えるでしょう。