Mモード

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撮影方法

撮影モードを使いこなそう!

撮影様式とは、写真機に備わった様々な場面に合わせた最適な設定を自動もしくは半自動で行ってくれる機能のことです。風景画、人物画、動きのある絵画など、被写体や状況に応じてふさわしい様式を選ぶことで、より質の高い写真を得ることができます。一眼写真機やレンズ交換式写真機など、多くの写真機に搭載されており、初心者から熟練者まで幅広く活用できる機能です。 写真機の設定に慣れていない初心者の方にとっては、撮影様式を理解することで、難しい設定を意識することなく、手軽に美しい写真を撮ることができるようになります。例えば、「風景」様式を選べば、遠くまでくっきりと写るように設定され、「人物」様式を選べば、肌をきれいに、背景をぼかして写すように設定されます。これにより、被写体の特徴を捉えつつ、より印象的な写真を撮ることが可能になります。夜景や動きのある被写体を捉えるための専用の様式も用意されているので、状況に応じて使い分けることで、様々な撮影を楽しむことができます。 また、熟練者の方にとっても、撮影様式を効果的に活用することで、より高度な表現や撮影技法に挑戦することが可能になります。撮影様式は、あくまでも基本設定を自動で行う機能であるため、設定を細かく変更することも可能です。例えば、「絞り優先」様式では、背景のぼけ具合を調整する絞りの値を設定し、その他の設定は写真機に任せられます。あるいは、「シャッター速度優先」様式では、被写体の動きを止めて写すか、動きを捉えて写すかをシャッター速度で調整し、その他の設定は写真機に任せられます。このように、撮影様式を土台として、自分の表現したいイメージに合わせて設定を微調整することで、より思い通りの写真を撮ることができるのです。 撮影様式を使いこなすことは、写真の腕前を向上させるための大切な一歩と言えるでしょう。様々な様式を試してみて、それぞれの特性を理解することで、写真表現の幅が広がります。ぜひ、色々な様式に挑戦して、写真の世界をもっと楽しんでみてください。
撮影方法

一眼レフを使いこなす!Mモード撮影

「手動露出」とも呼ばれるエムモードは、写真機の明るさ調整を自分の思い通りにできる特別な撮影方法です。普段よく使う自動の撮影方法では、写真機が明るさを決めますが、エムモードでは「シャッター速度」「絞り値」「感度」の三つの要素を自分で調整することで、より自由な表現を可能にします。 まず、「シャッター速度」は、写真機が光を取り込む時間のことです。この時間を長くすると、たくさんの光を取り込めるので、写真は明るくなります。逆に短くすると、光を取り込む時間が短くなり、写真は暗くなります。また、シャッター速度は動きの表現にも関わります。素早く動くものをくっきりと写したい場合は、シャッター速度を速く設定します。逆に、流れるような動きを表現したい場合は、シャッター速度を遅く設定します。 次に、「絞り値」は、レンズの開き具合を表す数値です。絞り値が小さいほどレンズは大きく開き、たくさんの光を取り込めるので写真は明るくなります。逆に絞り値が大きいほどレンズは小さく開き、光を取り込む量が減るので写真は暗くなります。また、絞り値は写真のピントの合う範囲(被写界深度)にも影響します。絞り値が小さいほどピントの合う範囲は狭くなり、背景がぼやけた写真になります。逆に絞り値が大きいほどピントの合う範囲は広がり、全体にピントが合った写真になります。 最後に「感度」は、写真機の光に対する感応度合いのことです。感度を高く設定すると、少ない光でも明るく写せるので、暗い場所での撮影に役立ちます。しかし、感度を高くしすぎると、写真にざらつきが出てしまうことがあります。逆に、感度を低く設定すると、写真は滑らかに写りますが、明るい場所でないと暗くなってしまいます。 エムモードでは、これらの三つの要素を組み合わせて、自分の思い描く通りの明るさや表現を作り出すことができます。例えば、暗い場所で動き回る子供を撮影する場合、感度を高く設定し、シャッター速度を速く設定することで、ブレずに明るい写真を撮ることができます。また、風景写真で全体にピントを合わせたい場合は、絞り値を大きく設定することで、手前から奥までくっきりと写すことができます。このように、エムモードを使いこなすことで、写真表現の可能性は大きく広がります。