
シャッター速度を使いこなす!写真撮影のコツ
写真の明るさや動きを操るには、光を取り込む時間を調整することが重要です。この調整を担うのが、カメラのシャッター速度です。シャッター速度優先、略してSと表示される撮影方法では、このシャッター速度を自分で決めて撮影します。
Sで撮影する場合、まずどんな写真を撮りたいのかを考えます。例えば、滝の流れを糸のように滑らかに写したいとします。そうするには、シャッターを開けている時間を長くする、つまり遅いシャッター速度にする必要があります。逆に、走っている子供のはっきりとした表情を捉えたい場合は、シャッターを開けている時間を短くする、つまり速いシャッター速度を選びます。
シャッター速度を決めたら、カメラは自動的に写真の明るさが適切になるよう、光の量を調整します。光の量は、レンズの絞りという部分の開き具合で調整されます。絞りは、カメラが自動で調整してくれるので、撮影者はシャッター速度のことだけを考えれば良いのです。つまり、シャッター速度優先という撮影方法は、写真の明るさをカメラに任せつつ、写真の動きを自分で決めることができる便利な方法です。
流れる水、走る車、空を飛ぶ鳥など、動きのある被写体を撮影する時に、このシャッター速度優先は力を発揮します。遅いシャッター速度で動きをぼかして幻想的に見せたり、速いシャッター速度で動きを止めて躍動感を表現したり、様々な効果を作り出すことができます。シャッター速度を変えるだけで、写真の印象は大きく変わります。ぜひ、色々なシャッター速度を試して、写真の表現の幅を広げてみましょう。