
接写コンバーターで手軽にマクロ撮影
接写撮影をもっと手軽に、もっと身近にしてくれるのが、接写コンバーターです。これは、カメラとレンズの間に取り付ける、レンズのない筒状の道具です。例えるなら、レンズとカメラの間に入れる延長筒のようなものです。この筒の長さによって効果が変わりますが、よく使われるのは12ミリや25ミリといった厚さです。
通常、レンズには一番近づいてピントを合わせられる距離が決まっています。これを最短撮影距離と言います。接写コンバーターを使うと、この最短撮影距離よりもさらに被写体に近づくことができます。今までよりも近づけるということは、小さな被写体を大きく写せるようになるということです。例えば、普段はなかなか大きく写せない小さな花や昆虫なども、接写コンバーターを使うことで画面いっぱいに写し出すことが可能になります。また、被写体に近づけば近づくほど、背景がぼけやすくなるため、主題を際立たせた写真を撮ることもできます。
接写コンバーターの魅力は、その手軽さにもあります。高価なマクロレンズを買わなくても、今持っているレンズにこのコンバーターを装着するだけで、手軽にマクロ撮影の世界を楽しむことができます。もちろん、本格的なマクロレンズと比べると、画質や機能面で劣る部分もありますが、気軽にマクロ撮影を試してみたいという方には、最初のステップとして最適な道具と言えるでしょう。種類も豊富で、価格も比較的安価なので、気軽に試せるのも嬉しい点です。接写コンバーターを使って、身の回りの小さな世界を大きく捉えてみてはいかがでしょうか。