ワイドショット

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撮影方法

写真撮影における『ワイド』の世界

写真の世界で『広角』とは、広角レンズ、または広角レンズで写した写真や動画のことを言います。このレンズは、普通のレンズに比べて焦点距離が短いため、人の目で見るよりもずっと広い範囲を写すことができます。 レンズの焦点距離を表すときには、『35ミリ換算』という基準がよく使われます。この基準でいうと、焦点距離が35ミリより短いレンズが広角レンズと呼ばれています。 広角レンズを使う一番のメリットは、広い範囲を一枚の写真に収められることです。雄大な景色や大きな建物など、ダイナミックな写真を撮りたい時に最適です。例えば、目の前に広がる一面のひまわり畑や、高くそびえる近代的なビル群を、迫力あふれる一枚の写真に収めることができます。 また、狭い部屋など、被写体から十分に距離を取れない場所でも、広角レンズは役立ちます。普通のレンズでは全部が写らないような場合でも、広角レンズなら広い範囲を写すことができるので、室内での集合写真や、狭い路地裏の風景写真などにも重宝します。 さらに、広角レンズ特有の効果として、遠近感が強調されるという特徴があります。近くのものは大きく、遠くのものは小さく写るので、奥行きのある、立体的な写真に仕上がります。この効果を活かせば、広大な自然の中で一本の木を際立たせたり、街の雑踏の中で一人だけの人物を強調したりといった、印象的な写真を撮ることも可能です。 このように、広角レンズは、表現の幅を広げてくれる便利な道具です。風景写真や建築写真だけでなく、様々な場面で活躍してくれるでしょう。