レリーズ

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撮影方法

シャッターを使いこなす:レリーズモード徹底解説

写真機には、像を写し取るための幕、シャッターが備わっています。写真を撮る時に押す、シャッターボタン。このボタンの押し方一つで、写真の出来栄えは大きく変わってきます。シャッターボタンには、「レリーズモード」と呼ばれる、写し取り方の設定があります。この設定を使いこなせるようになれば、写真の表現の幅が大きく広がります。 レリーズモードには、主に三つの種類があります。まず一つ目は「単写」です。この設定では、シャッターボタンを一回押すと、一枚だけ写真が撮られます。じっくり時間をかけて構図を決めたり、被写体の動きが少ない場合に適しています。例えば、静かに佇む人物や、雄大な風景写真を撮る時などに最適です。 二つ目は「連写」です。シャッターボタンを一回押すと、ボタンを押している間、連続して複数枚の写真が撮られます。動き回る被写体の一瞬一瞬を捉えたい時に役立ちます。例えば、走り回る子供や、躍動感あふれるスポーツ競技の場面など、素早い動きの被写体を撮影する際に効果を発揮します。 三つ目は「低速連続撮影」です。こちらもシャッターボタンを一回押すと複数枚の写真が連続して撮られますが、連写とは異なり、一枚ずつ時間をかけて撮影されます。連写ほど速くはないものの、被写体のわずかな変化を捉えるのに適しています。例えば、花がゆっくりと開いていく様子や、雲の流れる様子など、時間の流れを表現したい時に効果的です。 このように、レリーズモードにはそれぞれ異なる特徴があります。被写体や撮影したい場面に合わせて適切なモードを選ぶことで、より印象的な写真を撮ることが可能になります。ぜひ、色々な設定を試してみて、それぞれの違いを体感してみてください。