ラインヘッド

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印刷

ラインヘッド方式による高速写真印刷

写真の記録や書類の印刷に使われる、特別な印刷の仕組みを持つ部分を『ラインヘッド』と言います。この仕組みは、固定された印刷部の真下に写真用紙などの印刷物を送り込み、そこに絵や文字を焼き付けていきます。 ラインヘッドの一番の特徴は、印刷の速さです。一度に一行分の資料を印刷できるので、従来の一つずつ印刷していく方法に比べて、印刷にかかる時間を大幅に短縮できます。たくさんの印刷物を短い時間で仕上げる必要がある時、ラインヘッドはとても役に立ちます。例えば、催し物会場で配る写真や、会社の宣伝物など、速さが求められる場面で力を発揮します。 ラインヘッドの仕組みをもう少し詳しく説明すると、細いノズルが横にずらりと並んで配置されています。このノズル一つ一つから、インクや染料が吹き付けられ、紙の上に絵や文字を描いていきます。まるで、筆を横に滑らせて一気に線を引くように、一行分の印刷を一度に行うことが可能です。このため、『ラインヘッド』という名前が付けられました。 以前は、印刷の速さを重視するあまり、仕上がりの美しさは二の次とされていましたが、技術の進歩により、近年は印刷の質も向上しています。きめ細やかな色の表現が可能になり、写真の印刷にも適した技術として注目を集めています。そのため、速さと美しさを兼ね備えた印刷方法として、様々な分野で活用が期待されています。例えば、証明写真の即時発行装置や、新聞印刷など、幅広い分野で利用されています。