マイクロフィルム

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機材

縮小情報の活用:リーダプリンタ

たくさんの資料や情報をうまく整理して、必要な時にすぐに見つけ出すことは、とても大切です。昔は、たくさんの書類を小さなフィルムに写して保管する技術がよく使われていました。小さなフィルムに写したものをマイクロフィルムやマイクロフィシュと呼びます。そして、その小さなフィルムを読み取る機械がリーダプリンタです。リーダプリンタは、小さなフィルムに写っている情報を大きくして見やすくするだけでなく、必要な部分を紙に印刷することもできます。 リーダプリンタには大きく分けて二つの種類があります。一つは、ロール状のマイクロフィルムを読み取るタイプです。ロール状のフィルムは、大量の情報を連続して保管するのに適しています。例えば、図書館で昔の新聞を保管する場合などに利用されています。このタイプのリーダプリンタは、フィルムを巻き戻したり、早送りしたりする機能があり、目的の情報を探しやすいように工夫されています。また、見たいコマを指定して印刷することも可能です。 もう一つは、シート状のマイクロフィシュを読み取るタイプです。マイクロフィシュは、一枚のシートにたくさんの情報を記録できます。索引が付けられている場合が多く、目的の情報を見つけやすいのが特徴です。このタイプのリーダプリンタは、マイクロフィシュをセットして、見たいコマを選択すると、画面に拡大表示されます。そして、ボタン一つで印刷することができます。 リーダプリンタは、様々な場面で活躍しています。例えば、企業では、過去の契約書や設計図面などを保管するために利用されています。また、図書館では、貴重な資料を劣化から守るためにマイクロフィルム化し、リーダプリンタで閲覧できるようにしています。さらに、官公庁では、戸籍謄本などの公文書を保管・管理するために利用されています。このように、リーダプリンタは、情報を効率的に保存し、活用するために欠かせない機械と言えるでしょう。
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マイクロフィルム:記録保存の賢い選択

マイクロフィルムとは、書類や印刷物などを写真技術を用いて縮小撮影し、フィルムに記録したものを指します。フィルムそのもの、あるいはフィルムに写っている小さな画像のことをマイクロフィルムと呼ぶこともあります。縮小率は通常、元の大きさの8分の1から40分の1程度です。オフィスいっぱいに詰め込まれていた書類の山が、小さなフィルムケース数個に収まってしまうほど、保管場所を節約することができます。 マイクロフィルムの大きな利点は、その保存性の高さにあります。紙は湿気や光、害虫の影響を受けやすく、長期間保存すると劣化しやすい性質があります。しかし、マイクロフィルムは違います。適切な温度や湿度で管理された環境であれば、数百年もの長い間、記録した情報を鮮明なまま保存することが可能です。古文書や歴史的資料、設計図、契約書など、重要な書類を長期にわたって保管する必要がある場合、マイクロフィルムは最適な手段と言えるでしょう。 マイクロフィルムには、ロールフィルムタイプ、マイクロフィッシュタイプ、アパーチュアカードタイプの3種類があります。ロールフィルムタイプは、映画フィルムのようにロール状になったもので、大量の書類を連続して撮影する際に適しています。マイクロフィッシュタイプは、シート状のフィルムに複数の画像を記録したもので、検索性に優れています。アパーチュアカードタイプは、パンチカードにマイクロフィルムを埋め込んだもので、コンピュータ処理との相性が良いという特徴があります。目的に合わせて最適なタイプを選ぶことが大切です。マイクロフィルムを見るためには、専用の閲覧機器が必要です。これは、フィルムに記録された小さな画像を拡大して表示する装置で、図書館などで利用することができます。近年は、マイクロフィルムのデジタル化も進んでおり、パソコンで手軽に閲覧できるようになっています。このように、マイクロフィルムは、省スペース化と長期保存を実現する優れた記録媒体として、今後も様々な分野で活用されていくことでしょう。
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マイクロフィッシュ:小さなフィルム、大きな情報

マイクロフィッシュは、たくさんの書類の画像をぎゅっと小さくして、一枚のフィルムに記録したものです。その大きさは、はがきとほぼ同じか、少し小さめくらいで、持ち運びにも便利です。一枚のマイクロフィッシュには、数百ページもの情報が保存できる場合もあります。そのため、図書館や公文書館など、たくさんの資料を保管する必要がある場所で役立っています。 マイクロフィッシュに記録されている画像はとても小さいので、そのままでは読むことができません。マイクロフィッシュを見るためには、マイクロフィルムリーダという専用の機械が必要です。この機械は、フィルムに記録された小さな画像を大きく映し出すことができます。マイクロフィルムリーダの使い方は簡単で、フィルムをセットして、見たい部分を調整するだけです。映し出された画像は、紙に印刷することも可能です。 近年は、コンピュータを使って情報を保存することが多くなり、マイクロフィッシュを見る機会は減ってきています。紙の書類をスキャンして、コンピュータに保存することで、場所を取らずに管理できますし、検索も簡単に行えます。しかし、昔に作られた資料の中には、マイクロフィッシュでしか見ることができないものもたくさんあります。そのため、図書館や公文書館では、今でもマイクロフィッシュとマイクロフィルムリーダが活躍しています。マイクロフィッシュは、かさばる紙の資料をコンパクトに保存できる優れた技術であり、過去の貴重な情報を未来へ伝える大切な役割を担っています。古くなったマイクロフィッシュは、適切な方法で複製を作り、大切に保管することで、貴重な情報を後世に残していくことが重要です。