ブラケティング

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撮影方法

ISOブラケット撮影を使いこなそう

写真の明るさは、写真の良し悪しを大きく左右する重要な要素です。明るすぎると白飛びしてしまい、細かい部分が分からなくなってしまいます。例えば、空を背景に人物を撮影する場合、空の明るさに合わせてしまうと、人物の顔が暗く写ってしまい、表情が分からなくなってしまいます。逆に暗すぎると、黒つぶれを起こし、陰影が表現できず、のっぺりとした印象の写真になってしまいます。例えば、暗い室内で撮影する場合、光量が不足すると、被写体の輪郭がぼやけてしまい、立体感が損なわれてしまいます。 写真の明るさを調整する方法はいくつかあります。撮影時にカメラの設定を変更する方法、撮影後に画像編集ソフトを使って調整する方法などがあります。撮影時に設定できる項目としては、シャッター速度、絞り値、感度などがあります。シャッター速度は、シャッターが開いている時間を指し、速度が速いほど写真は暗く、遅いほど明るくなります。絞り値は、レンズを通る光の量を調整するもので、値が小さいほど写真は明るく、大きいほど暗くなります。感度は、光の感受性を表すもので、値が大きいほど写真は明るくなりますが、ノイズと呼ばれるざらつきも増えます。これらの設定を適切に組み合わせることで、撮影現場の光の状態に合わせた最適な明るさで撮影することができます。 異なる明るさの写真を複数枚撮影する手法も有効です。この手法は、明るさの異なる写真を複数枚撮影し、その中から最適な明るさの写真を選び出す、あるいは複数枚の写真を合成して明るさを調整するというものです。この方法の利点は、撮影後に明るさを調整する手間を省き、より高画質の写真を得られることにあります。また、撮影現場の光の状態が刻一刻と変化する場合でも、適切な明るさを確保できるため、撮影の成功率を高めることにも繋がります。特に逆光で撮影する場合など、光の状態が複雑な場面では、この手法が非常に効果的です。 適切な明るさで撮影された写真は、被写体の質感やディテールを忠実に再現し、見る人に強い印象を与えます。そのため、写真の明るさを理解し、適切に調整することは、より良い写真を撮る上で非常に重要です。
撮影方法

露出を自動調整!AEBを使いこなす

写真は光を写し取ったものですが、その光の量を調整するのが露出です。露出を正しく理解することは、写真の腕を上げるために欠かせません。露出は、絞り、シャッター速度、感度という三つの要素が組み合わさって決まります。この三つの要素を「露出の三要素」と呼び、まるで三角形の三つの辺のように、一つが変わると他の二つにも影響を与えます。 まず、絞りについて説明します。絞りとは、レンズの開き具合のことです。絞りを狭くすると、レンズを通る光の量は少なくなり、写真は暗くなります。反対に、絞りを広くすると、レンズを通る光の量は多くなり、写真は明るくなります。絞りは、被写界深度にも関係しており、絞りを狭くするとピントの合う範囲が広くなり、絞りを広くするとピントの合う範囲は狭くなります。背景をぼかしたい場合は、絞りを広く設定すると効果的です。 次に、シャッター速度について説明します。シャッター速度とは、シャッターが開いている時間のことです。シャッター速度が速いと、短い時間で光を取り込むため、写真は暗くなります。また、動いている被写体を止めて写すことができます。反対に、シャッター速度が遅いと、長い時間で光を取り込むため、写真は明るくなります。動いている被写体はブレて写ります。流れる水や車の光跡を表現したい場合は、遅いシャッター速度を使うと効果的です。 最後に、感度について説明します。感度とは、カメラの光に対する感度のことです。感度を高くすると、少ない光でも明るく写すことができますが、同時に画像にざらつきが出てきます。これをノイズと言います。反対に、感度を低くすると、ノイズは少なくなりますが、暗い場所では写真が暗くなってしまいます。暗い場所で撮影する必要がある場合、感度を上げる必要がありますが、ノイズとのバランスを考えることが大切です。 露出の三要素を理解し、適切に調整することで、写真の明るさを自由に操り、表現の幅を広げることができます。撮影したい場面に合わせて、最適な露出を見つけ出すように心掛けましょう。