デザイナー

写真集、作品集。色々な言い方がありますが、まとめてポートフォリオと呼びます。自分の作品を集めた、いわば自分の分身とも言える大切なものです。特に、写真や絵を描く人、デザインをする人など、目に見える作品を作る仕事では、自分の実力や持ち味を示す大切な道具です。仕事を得るための名刺代わりになる、と言っても良いでしょう。写真家の場合、ポートフォリオは、自分が撮った写真の中から、特に自信のある作品を選び抜き、まとめたものです。ポートフォリオを通して、自分の世界観や技術力を、仕事をお願いしたいと考えている人に見てもらうのです。ポートフォリオは、ただ撮った写真を並べたものではありません。写真家自身の感性、表現したいこと、つまり伝えたいことを表現する大切な方法なのです。だからこそ、ポートフォリオ作りには、細かいところまで気を配る必要があります。どの写真を選ぶか、どのように並べるか、どのように見せるか。すべてにこだわりが詰まっているのです。例えば、写真のテーマを統一したり、色の組み合わせを考えたり、写真のサイズや余白を調整したりと、様々な工夫を凝らすことで、より効果的に自分の持ち味を伝えることができます。見る人の心を掴み、この人に仕事を頼みたい！と思わせる、そんなポートフォリオを目指すべきです。つまり、優れたポートフォリオとは、見る人に写真家への信頼感と、これからどんな作品を見せてくれるのだろうという期待感を持たせる力を持つのです。写真家の実力と情熱がぎゅっと詰まった、まさに渾身の一冊。それがポートフォリオです。時間と手間をかけて、心を込めて作り上げたポートフォリオは、きっと写真家の未来を切り開く力となるでしょう。