セラミック基板

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セラミック基板:熱を操る技術

焼き物で作られた板、それがセラミック基板です。名前の通り、茶碗や皿などと同じように、セラミックを材料として作られています。このセラミック基板は、電子部品を固定する土台となるだけでなく、部品同士を電気的に繋ぐ重要な役割を担っています。 私たちの身近な機器の中にも、このセラミック基板は活躍しています。例えば、感熱式の印字機や通信機器などに使われている加熱式印字ヘッドです。この印字ヘッドは、電気信号を熱に変えて紙に字や絵を描く仕組みになっています。この時、精密な温度調節が必要不可欠ですが、セラミック基板はまさにこの温度調節の要となる部品です。熱をうまく伝える性質と高い温度にも耐えられる性質を持っているため、加熱式印字ヘッドには最適な材料と言えるでしょう。 他にも、電気を通しにくい性質も持ち合わせています。この性質は、電気の流れを特定の場所に限定したい場合に非常に役立ちます。無駄な電気の流れを防ぎ、機器の安定動作を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。 基板の材料は、機器全体の性能を大きく左右します。セラミック基板は他の材料にはない優れた特徴を持っているため、様々な電子機器で活躍し、私たちの生活を支えているのです。