スローシンクロ

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撮影方法

スローシンクロで夜景をきれいに撮ろう!

夜間の撮影で、被写体と背景の両方を美しく写し出したいと思ったことはありませんか?そんな時に役立つのが「遅い同調」と呼ばれる撮影方法です。これは、シャッター速度を遅く設定した状態で、閃光装置を使う技術です。 通常の閃光撮影では、閃光が瞬間的に発光するため、被写体は明るく写りますが、背景は暗くなってしまうことがあります。例えば、夜間に遊園地で写真を撮る場面を想像してみてください。通常の撮影方法では、人物は明るく写っても、周りの景色は暗闇に沈み、せっかくの華やかな雰囲気を捉えることができません。まるで、暗い場所で人物だけが浮いているような写真になってしまいます。 しかし、遅い同調を使うと、シャッターが開いている時間が長くなるため、背景の光を取り込むことができます。遊園地のきらびやかな電飾や、夜空の星なども、写真に美しく記録されるのです。同時に、閃光によって人物も明るく照らされるので、背景と被写体の両方がバランスよく写った写真に仕上がります。 遅い同調の効果は、動く被写体を撮影する際にも発揮されます。シャッター速度を遅くすることで、動いている被写体の軌跡を捉えることができ、躍動感のある写真が生まれます。例えば、夜間の街を走る車を撮影する場合、車の光跡が尾を引くように写り、スピード感あふれる一枚になります。 遅い同調をマスターすれば、夜間の撮影表現の可能性が大きく広がります。幻想的な雰囲気や躍動感を表現したい時に、ぜひ試してみてください。設定方法はカメラによって異なりますので、お使いのカメラの説明書をご確認ください。色々な場面で試して、写真の腕を磨いていきましょう。
撮影方法

シンクロ撮影:光を操る撮影技法

シンクロ撮影とは、写真機シャッターが開くのと同時に発光装置を光らせる撮影方法です。写真機に組み込まれている発光装置を使う場合も、別に用意した発光装置を使う場合も、どちらもシンクロ撮影と呼ばれます。シャッターと発光装置のタイミングがぴったり合っていることから、この名前が付けられました。 この撮影方法は、光が足りない場所で被写体を明るく写すのに役立ちます。例えば、昼間の逆光で顔が暗くなってしまう時に、発光装置を使って顔を明るく照らすことができます。また、暗い室内や夜間の撮影でも、被写体をはっきりと写すことができます。 シンクロ撮影は、被写体を明るく写すだけでなく、様々な効果を生み出すことができます。動いている被写体を止めて写すことも可能です。発光装置の光は、シャッターが開いているわずかな時間だけ被写体を照らすため、まるで時間を止めたような写真が撮れます。スポーツ写真や水しぶきなどを写す際に、この技術はよく使われます。 また、背景をぼかして被写体を目立たせることもできます。絞りを開放にして撮影すると、背景がぼやけた写真になります。しかし、絞りを開放にすると光が多く入り込み、被写体が明るくなりすぎる場合があります。そこで、発光装置を使って被写体に光を当てれば、絞りを開放にしても被写体を適切な明るさで写すことができます。 写真機に内蔵された発光装置を使う場合でも、シンクロ撮影の効果は十分に得られます。しかし、より高度な表現を求める場合は、別に用意した発光装置を使うと良いでしょう。別に用意した発光装置は、光の強さや光らせる向きなどを細かく調整できます。そのため、撮影の表現の幅が大きく広がります。例えば、光を柔らかく拡散させたり、被写体の横から光を当てて陰影を強調したりすることができます。 シンクロ撮影は、初心者から熟練者まで幅広く使われている、写真撮影の基本的な技術です。少しの練習で効果的な使い方ができるようになるので、ぜひ試してみてください。