スリーブ

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パーツ

スリーブ:写真現像の要

写真を作る工程で、現像という言葉があります。印画紙に画像を浮かび上がらせる作業のことです。この現像という作業の中で「磁気ブラシ現像」という方法があり、そこで「筒状部品」、別名「スリーブ」が大切な働きをしています。 この磁気ブラシ現像では、粉のように細かい磁石の粒が入ったトナーを使います。このトナーは静電気の力を使って、感光体ドラムと呼ばれる部品の上に運ばれ、ドラムの上に画像を作ります。このトナーを感光体ドラムまで運ぶのが、筒の形をしたスリーブの役割です。例えるなら、トナーを運ぶための橋のようなものです。 スリーブは筒状の形をしているため、クルクルと回転しながらトナーを運びます。この回転によって、トナーがムラなく均一に供給されます。もし、スリーブが平らな板状だったら、トナーが片寄ってしまい、綺麗な画像にならないかもしれません。筒状だからこそ、安定してトナーを供給できるのです。 スリーブが安定してトナーを供給することで、現像作業全体がうまくいきます。その結果、私たちが普段見ている写真も綺麗に仕上がるのです。写真現像という作業の中で、筒状部品であるスリーブは、縁の下の力持ちとして重要な役割を担っていると言えるでしょう。