シェーディング補正

記事数:(1)

画質

写真撮影における照度ムラの補正

写真の明るさが部分によって異なることを、照度ムラといいます。一枚の写真の中で、場所によって明るさが違う状態を指します。例えば、写真の真ん中は明るいのに、周りの部分が暗くなっていたり、逆に中心が暗く、周辺が明るくなっていたりする場合です。また、画面の一部分だけが妙に明るかったり、暗かったりするのも照度ムラです。 この照度ムラには、様々な原因が考えられます。レンズの特性もその一つです。特に、広い範囲を写す広角レンズは、写真の端の方の光量が少なくなりやすく、照度ムラが目立ちやすい傾向があります。また、被写体に当たる光の状態も影響します。光が被写体全体に均一に当たっていないと、明るい部分と暗い部分ができてしまい、照度ムラが発生します。さらに、カメラの中の光を感じる部分(センサー)の性能にも関係があります。センサーの感度が場所によって違うと、同じ光量でも明るさが変わってしまい、ムラとして現れることがあります。他にも、周りの環境の光も影響します。例えば、強い光がカメラに直接入ったり、反射したりすると、一部分だけが明るくなってしまうことがあります。 この照度ムラは、写真の出来栄えに大きな影響を与えます。特に、風景写真や建物の写真など、画面全体の均一さが大切な写真では、照度ムラがあると、見ている人に違和感を与えてしまいます。私たちの目ではあまり気にならない程度のムラでも、写真に撮るとはっきりわかることもあり、注意が必要です。照度ムラをきちんと理解し、適切な方法で対策することで、より美しく、質の高い写真を撮ることができます。例えば、レンズを適切に選んだり、被写体に光を均一に当てる工夫をしたり、編集ソフトで明るさを調整したりすることで、照度ムラを軽減することができます。